後編では、具体的に劇場の運営や地域との関わりについてうかがった。まずは、収益事業の内容について。
あごう:ベースは劇場の貸館料です。演劇公演をやるために一週間の使用料を払ってもらう。あとは、「E9サポーターズクラブ会員(支援会員)」の会費、2階のシェアオフィスからいただく家賃、寺田倉庫さんからのネーミングライツ。これらが基礎的な収益です。
ほかには、公的助成が取れたり、市や府からの受託事業もあります。劇場の立ち上げのときは、京都市の東南エリア機運助成事業を受託して、野外上演や映画をつくりました。今は、京都府から受託した事業で、11月から2月までの全公演、ご家族50組を無料招待しています。高校生以下の子どもに舞台芸術の鑑賞機会を提供したいという府の事業です。
また、さきほど話した「E9アートカレッジ」にはスクール事業としての側面もあるので、受講者からいただいた受講料も収益です。
あとは、ほぼ単発ですが、企業からの発注もあります。例えば、木屋町のヒューリックホール京都から機材の選定の依頼をいただいたり、京都信用金庫の職員とお芝居をつくって、新年の総代会でお披露目したり。そういうことをいろいろ取り混ぜて、なんとか運営しています。
アトリエ劇研のディレクター時代からあごうが取り組んでいるのが、「アソシエイトアーティスト」制度である。原則的に毎年1名のアーティストを選出し、3年間の契約期間、劇場と稽古場施設を無償で提供することで支援する制度だ。第1期(2020~2022年度)は演劇作家の村社祐太朗(新聞家)、第2期(2021~2023年度)はダンサー・振付家の捩子ぴじん(neji&co.)、第3期(2022~2024年度)は変則的に、劇作家・演出家の穴迫信一(ブルーエゴナク)と演出家の福井裕孝の2名が選出された【※1】。アトリエ劇研の時代から、劇場にこうした制度が必要だというビジョンがあごうにあったわけだが、そのねらいとは。
あごう:アソシエイトアーティストに、劇場のある種の顔役になっていただく。「ここはこういう劇場なんだ、こういう優れた作品を上演するんだ」という。良い作品が生まれて、「良い劇場だね」と思ってもらえることがベストな協力関係です。
若手から中堅へのステップアップにあるアーティストが選ばれている印象を受けるが、「若手のステップアップ」という意図はあるのか。
あごう:結果的にそうなっているのですが、募集自体は年齢不問で、特に若手支援の枠ではありません。
蔭山:これから期待しますというよりは、今現在の活動の評価がいちばん大きかったと思います。なぜその人を推すのか、我々も問われていた。だから、皆で本当に議論しました。すごく人気があって劇場がお客さんでいっぱいになるかという基準では選んでいません。ひとつの基準としては、劇場がこの東九条地域にあることを一緒に考えていけるかどうかがありました。無料で劇場や稽古場を使えて、作品をつくって終わりではなくて。
あごう:選考ではエッセイを書いていただき、ご自身の活動に加えて、民間劇場の公共性についてもどう考えるかを聞きました。その問いにちゃんと答えているかどうかが大事なポイントですね。ただ、もっと物理的に地域となじんでもらおうと思っていたのですが、コロナ禍があって実現できていません。アソシエイトアーティストと地域との関係は、これからの課題ですね。単純に地域のイベントやお祭りがあったら来てねとか、そういう簡単な話なんですけど、そもそもそういう場がコロナで全部なくなったので。
蔭山:劇場のある東九条に興味を持って欲しいと。それはうちを借りてくれるカンパニーに対してはみんな思うんですけど。
あごう:アソシエイトアーティストではないけど、地域に関わってくれるアーティストはいます。ダンサー・振付家の倉田翠さんは、京都市の事業で地域住民や老人福祉施設の入居者たちと一緒にダンス作品をつくりましたし【※2】。ほかにも、「コミュニティカフェほっこり」でバイトしている俳優・演出家の山口惠子さんや【※3】、乳幼児とおとなに向けた「ベイビーシアター」に取り組んでいる演出家の弓井茉那さんとか【※4】。相談があれば、関心のある人を地域とつなげることは、その都度やっています。コロナも終わったし、京都市立芸大も移転したので、これから交流は増えていくと思います。
東九条地域とアーティストの関わりとしては、KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭 2023で上演されたイ・ラン『Moshimoshi City:1から不思議を生きてみる|뚜벅뚜벅, 1도 모르는 신기속으로』もある【※5】。韓国を拠点にシンガーソングライターや文筆家として活躍するイ・ランが、「地球外から来た宇宙人」の視線を借りて、東九条の街にあるさまざまなスポット―コミュニティカフェ、E9、図書館、文庫・マダンセンター、希望の家(京都市地域・多文化交流ネットワークサロン)―をつないでいく。観客は、地図を持って街を歩き、指定されたスポットで音声を再生して聞くオーディオ・パフォーマンス作品である。カフェや図書館、在日コリアンの文化・芸能の継承のための場所といった、住民が集う地域コミュニティの場所のひとつとしてE9も加わることで、この地域に劇場がある意義も示されたのではないだろうか。
特にコロナ禍以降、E9は若手支援に力を入れている。2023年度は、「U30創造支援事業」を新たにスタートさせた。旗揚げから活動歴5年前後を想定した、30歳未満の若いアーティストを対象とした公募で、審査に通れば、劇場利用料の減免、広報や助成金の申請のサポートなどを2年間受けられる。また、2023年夏には、文化庁の補助金を受け、「若手ショーケース企画」を実施した。「京都を舞台とする日本近代小説の演劇化」というお題を設け、若手3劇団がそれぞれ新作を上演することで、発表と交流の機会を創出した。こうした若手支援に力を入れる理由をうかがった。
あごう:やはり、劇場の運営は、次の世代が活躍できる土台をなるべく強く安定した状態でつくっていくことが重要だと思っています。多くのアーティストが使いやすい状況をどうつくれるのかに注力することが、私たち先行世代の仕事だと思うので。今年は文化庁からの補助金も取れ、若手からの手ごたえも私なりに感じました。次の時代を担う人が出てくるのを実現するための準備は、見えにくいかもしれませんが、かなり力を入れています。
劇場利用料についても、東京や大阪に比べるとかなり安く設定しています。でも、京都市内の公的施設は、無料や無料に近い金額で使えるところもあるので、京都の人は「安いな」とは感じないけど(笑)。「貸館料が基礎的な収益」と話しましたが、貸館を支えるための事務局の運営費や技術管理の人件費・諸経費が、いただくお金よりも多いんですよ。だからそもそも、基幹事業が矛盾や破綻を抱えているんです。そこを支援や他の利益でなんとか補っています。
近い将来、オークションもできたらとずっと構想しています。E9に関わったり、関心を持って下さるアーティストの方から、美術作品とか舞台美術で使ったものとか、何でもいいのですが提供していただいて、利益をアーティストと劇場で配分して、運営費に充てていく仕組みです。例えば、京都市京セラ美術館も、若手支援事業の継続のため、チャリティ・オークションを開催しています【※6】。公立の美術館もそういう工夫やアクションをしないと、今提供しているサービスをまかなえない。ましてや私たちのような民間施設なんて、もっともっとあの手この手で頑張らないと、良い環境は提供できない。
蔭山:コロナ禍の時期に学生演劇が全然できなくて、2年も3年も演劇部の活動が途切れてしまうと、今後この劇場を使う人がいなくなってしまう。「若手支援」と言っていますが、我々にとっては、自分たちのこととしてやったんです。それは、参加する若い人たちにも伝えました。「やってあげています」ではなくて、劇場にとっての問題なんだよと。やってみると、すごくクオリティの高いものができて、芽があるのは実感しました。
コロナ禍のときに、公立施設が「アーティスト支援」として無料で使えるようにしました。でも、うちのような民間施設は税金のような資源がないので、劇場を使う人たちがそちらに流れてしまうと、「アーティスト支援」と言いながら、コロナ禍が終わったらアーティストの創造環境がつぶれてしまうことになりかねない。でも、そうしたマネジメントの視点が日本にはとても少ないと実感しています。もちろん公立施設は良かれと思ってやるんだけど、いやそれって創造環境を壊すことになるよと。公立施設も民間劇場もそれぞれ役割をどう考えるかは、コロナ禍のときは一緒によく話しましたが、もっと発展させていきたいと考えています。
あごう:コロナ禍のとき、キャンセル料を補填できる助成金が出るまでは、私たち運営側が借り入れして穴を埋め、借金が膨らむ状況が続きました。舞台芸術を支えるという理念においては民間劇場も公立施設も同じなのに、経済的なバックボーンが圧倒的に違うので、そこに対するセーフティネットをどう引けるかが、マネジメントの最大の課題として見えてきました。
蔭山:創造環境について一緒に考えていける、そこにこそ公共性がある。アーティストは好きなことをやればいいわけですが、民間劇場も公立施設も「創造環境は共有物だよね」という意識を持てないと危ない。大きな劇場や潤沢な資金がある一部の公立施設だけが残って、最初のスタートアップの場所を誰も支えないと、何も生まれてこない。普通に考えれば分かるんですけど、なかなかそうならないのは、劇場を運営する側からの視点がすごく少なかったことがあると思います。(アトリエ劇研もそうですが)かつての小劇場は、連携してインフラを考えようという公共的な視点ではなく、個人の厚意でやっていて、私財をなげうって運営していた。だから1代で終わってしまう。でもそういう時代はもう終わって、これからは公共性を一緒に考えていかないといけない。例えば、良い学校や病院が街にあると、安心感があるし、街が豊かになる。そういう公共的な存在として民間劇場が成り立てば、続いていくと思うんですよ。なくなると困るよねって。
あごう:100年続けるためには、民間劇場の公共的・社会的位置づけが必要だと思います。
劇場のある東九条地域は、京都市が2017年に「京都駅東南部エリア活性化方針」として「文化芸術と若者を基軸とした街づくり」を打ち出した地域だ。E9もこの方針に賛同し、2017年には地元の夏祭りに参加するなど、地域との地道なつながりを継続的につくってきた。具体的には、今後、劇場と地域との関係性をどう考えているのだろうか。
蔭山:E9が出来たこともきっかけのひとつとなり、都市計画の行政区分が住居専用地域から近隣商業地域に変わりました。その責任もあります。「文化芸術と若者を育てる街づくり」という基本方針に沿った施策があればいいんですけど、ただの商業地域になってしまうといけないだろうということで、緊急シンポジウムをやったりしました。ただ、変更によって根本的に変わったのは、大規模施設の建設にあたって特例申請と住民説明会をする必要がなくなったことです。だから、チームラボの大規模集客施設がここに建てられることも、住民にとっては寝耳に水でした。でも芸術や文化ということで押されると、反対しにくい。
「アートで街づくり」とか「○○でアート」など、「アート」という言葉が史上最も使われている時代だと思うんですよ。本来ならば喜ぶべきなのに、逆に言いづらくなっている。
あごう:文化芸術を基盤とした街づくりということの実態がなにか。どこに正解があるかは分からないというか、本当に難しい。
蔭山:街づくりは、10年20年単位のスパンで考える必要がありますが、役所って年度ごとで予算決算を立てなければならないので、なかなかそうは考えられないんです。その意味では文化や芸術も役所には向いてない仕事なんです。だから、お互いにどう理解して、向いてない側は、向いてないなりにできることをする。ある意味、公共性の根拠を市民の側に取り戻すプロセスになったらいいなと思っています。逆に役所からしたら、パブリックをお返しする。ここは苦手なのでやってください、だから支援しますよと。文化政策そのものも今後そのように考えていければと思います。
あごう:実は、劇場が開館してすぐに、この地域に公園をつくるプロジェクトをスタートさせたんです。表に出ている劇場のさまざまな取り組みの裏で、公園のプロジェクトをずっと走らせ続けていました。地域の人や京都市立芸大の先生たちとも定期的にミーティングして、「どんな公園をつくりたいか」を一緒に考えるワークショップを重ねてきました。公園が地域の課題を解決することを第一に考えて、さらに先のことを考えて、さまざまな意見をプラン化して、専門家に頼んで設計に落とし込んで、理想の公園ができたのですが......。ロシアのウクライナ侵攻後、工事費がどうしようもない額に膨らんで、新たに財源を確保することも叶わず、私たち事業者としては撤退を決めました。その後、別の新たな事業者へこれまでの議論を引き継ぎつつ、新たなプランで事業は進められています。ご期待を寄せていただいていた地域の皆様、京都市役所の皆様、事業パートナーの皆様には本当に申し訳なく思います。
この数年間の積み重ねが水泡に帰したのは辛いのですが、2024年の1月に「あそび」がテーマの演劇をE9で上演しました【※7】。地域の人や関心がある人なら誰でも参加可能なもので、それぞれが舞台を広場に見立てて、ピクニックしたり、絵を描いたり、それぞれが好きなことをそこでやっていただいて、観客はそれを見るという演劇作品です。台詞を覚えてもらうとかはなくて、「劇場でどうやって遊びますか」という問いかけをして、皆でそれを見て、「街の未来を一緒に考えよう」と。
話をうかがっていて、パークとしての公園をつくることと、地域のなかに劇場をつくることは、メタファーであり重なっていると感じた。子どもが育っていく公園に比べて、劇場は幅広い世代の人に開かれているが、どちらも経済性や合理性だけでは割り切れないものを社会が必要としていて、都市のなかにそうした場所がやはり必要なのだと。
あごう:「劇場は広場」ってよくたとえられますけど、本当にリアル広場をつくったら、私たちも外から劇場を見る視点を持てるし、多様な人が集まる。公園って人間がつくる最もパブリックな人工空間だと思います。本当に誰が来たっていいわけですから。劇場の概念を拡張して、具現化して、そこで生まれた交流が劇場に影響して、劇場もさらに公園に影響していく。文化芸術を機軸とした街づくりの明白な拠点を私たちなりに、まじめにつくりたかったんです。残念ながら事業者としては、そこにたどり着けなかった。でも公園はまた違うかたちで立ち上がりますから。
蔭山:公園について考えることにまったく違和感がなかったですね。劇場をつくるプロセスのなかで考えていたことを、より広く実現できるなと思っていて。一方でお金の面がすごく大変でした。公園を取るか劇場がつぶれるか、どっちを取るかってくらい迷いました。片手間ではなくて、劇場の運命と同じくらいに公園のことを考えてました。地域の人や行政とやり取りして、民間からもお金を集めて、新しい街づくりも内包できるような、理想的な公園づくりでした。普通はもっと簡単に公園をつくるし、めんどくさいことを誰もしませんよね。でも、「めんどくさい」と思わなくなっていました。住民説明会やワークショップに必要性を感じていたので。
公園をつくるにあたって、地域住民とワークショップを重ね、自分たちのつくりたい公園像を話し合って、プランを描いてもらう。そのプロセスは、まさに演劇の稽古と同じだと思う。ゼロの更地から、今ここにはないものを、俳優の身体や声と、演出家のビジョンを掛け合わせてどうやって立ち上げていくか。残念ながら公園は実現しなかったが、その構想を演劇の公演として形にするのは、とても自然なあり方だと思った。
また、近年のあごうの演出作品の特徴は、フリーアナウンサーや建築家といった演劇外の職業人と協働してつくっている点にある。『フリー/アナウンサー』(2021)ではフリーアナウンサーの能政夕介が、『建築/家』(2022)では個人住宅の設計を手がける建築士の中西義照と住まい方アドバイザーの中西千恵が出演し、仕事内容の再現や日々の思考を舞台にのせた【※8】。形式的には「演劇外の職業人と協働した、ドキュメンタリー要素の強い演劇」と言えるが、私見では、本質においては「演劇」が立ち上がるプロセスを、別の業種を借りて示しているのではないかと思う。スポーツの実況中継を生業とするフリーアナウンサーであれば、どうやって出来事を言葉にするか。建築家の場合は、理想の家づくりや家族について語りながら、「家」という物理的な空間をまさに舞台上で立ち上げていく。「構想に終わった公園を演劇化する」というこの試みも、劇場という公共性のある場所を街のなかにつくることをパラフレーズして、もう一度演劇として再生しているといえる。
一方、インタビュー後の12月初頭、東京の老舗の小劇場「こまばアゴラ劇場」が2024年5月末で閉館するというニュースが飛び込んできた。こまばアゴラ劇場は、芸術総監督を務める劇作家・演出家の平田オリザの父親が、1984年に開業した。平田によれば、開業時の負債が現在も残っており、コロナ禍や物価の高騰、自身の年齢などを考え、債務超過に陥る前に資産の処分を決断したという【※9】。アートスペース無門館の開業と奇しくも同じ年に、同様に個人の厚意と志で立ち上げられ、E9とほぼ同じキャパシティの小劇場であり、支援会員制度でも連携している。厳しい現状を突きつけるニュースだが、「演劇」として再生された「公園」の先に、E9の未来も続いていくことを願う。
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関連情報
(URL最終確認:2024年3月31日)
注釈
【※1】アソシエイトアーティスト制度で今まで選出された方々の情報は以下
第1期(2020~2022年度):演劇作家 村社祐太朗(新聞家)
第2期(2021~2023年度):ダンサー・振付家 捩子ぴじん(neji&co.)
第3期(2022~2024年度):劇作家・演出家の穴迫信一(ブルーエゴナク)、演出家 福井裕孝
(URL最終確認:2024年3月31日)
【※2】
京都市〈文化芸術で人が輝く社会づくりモデル事業〉倉田翠『はじめまして こんにちは、今私は誰ですか?』(2018年、故郷の家 京都・雲史ホール)。2019年にはロームシアター京都で再演。
(URL最終確認:2024年3月31日)
【※3】山口惠子(俳優・演出家)
山口氏がアルバイトをしている「コミュニティカフェほっこり」は、東九条、E9から徒歩5分ほどのところにあるカフェである。地元の人たちも集まるアットホームなカフェで、料理もお酒も良心的なお値段。駄菓子も売っている。
(URL最終確認:2024年3月31日)
【※4】弓井茉那(俳優・演出家)
弓井氏とベイビーシアターについてはこちらのインタビューで紹介されている。
『赤ちゃんと一緒に、世界をつくりたい -弓井茉那さん』(GROVING BASE)
(URL最終確認:2024年3月31日)
【※5】 イ・ラン『Moshimoshi City:1から不思議を生きてみる|뚜벅뚜벅, 1도 모르는 신기속으로』
(URL最終確認:2024年3月31日)
【※6】年々予算が減少している地方公立美術館を救うひとつの手法として注目された。公立の芸術施設だけでなく、劇場を始め多くの芸術施設が資金の獲得に頭を抱えており、資金獲得の方法を模索している。
オークションについてはオンライン版『美術手帖』の以下の記事を参照
「美術館を救うチャリティ・オークション。京都で6000万円超える落札額」
(URL最終確認:2024年3月31日)
【※7】『E9であそぼう!』
(URL最終確認:2024年3月31日)
【※8】それぞれの公演内容については、下記の拙評を参照。
高嶋慈「あごうさとし×能政夕介『フリー/アナウンサー』」評(ウェブマガジン『artscape』2021年07月15日号)
高嶋慈「あごうさとし×中西義照『建築/家』」評(ウェブマガジン『artscape』2022年09月15日号)
(URL最終確認:2024年3月31日)
【※9】こまばアゴラ劇場 閉館のお知らせ
(URL最終確認:2024年3月31日)
劇作家・演出家/THEATRE E9 KYOTO芸術監督/一般社団法人アーツシード京都 代表理事
大阪府出身。80年代後半から90年代にかけて香港で過ごす。同志社大学法学部卒業。広告会社でコピーライターとして勤務。退職して、2001年、WANDERING PARTY の旗揚げに参加。第3回公演以降、全ての作品の作・演出をつとめる。2011年劇団解散後は、法哲学者仲正昌樹と共に、「複製」「純粋言語」を主題に、 有人、無人の演劇作品を創作している。平田オリザ氏が手がけるロボット演劇のロボットオペレーターとしての活動も加わる。2014−2015年、文化庁新進芸術家海外研修制度研修員として、3ヶ月間、パリのジュヌヴィリエ国立演劇センターにおいて、演出・芸術監督研修を受ける。やなぎみわ、森村泰昌など美術作家との共作も多数。2017年1月、一般社団法人アーツシード京都を設立。2019年6月、同法人が運営するTHEATRE E9 KYOTO開館。芸術監督として劇場を運営する。
劇場プロデューサー/THEATRE E9 KYOTO支配人
大阪市立大学経済学部(中退)。在学中から3年間、札幌市内の日本料理店にて板前として働いた後、90年〜俳優座劇場/劇場部。96年〜文学座/企画事業部長。2006年〜まつもと市民芸術館/プロデューサー・支配人。10年〜KAAT 神奈川芸術劇場/支配人。13年〜18年ロームシアター京都/支配人・エグゼクティブディレクター。17年〜THEATRE E9 KYOTO/支配人。
京都芸術大学 芸術学部アートプロデュース学科/教授。(公財)高槻市文化振興事業団/顧問。(公財)愛知県文化振興事業団/理事。「新しい文化政策プロジェクト」メンバー。寺田倉庫/京都エリア担当プロデューサー・コーディネーター。98年、文化庁在外研修員(ロンドン)。
美術・舞台芸術批評。京都市立芸術大学芸術資源研究センター研究員。ウェブマガジン『artscape』と「京都新聞」にて美術評を連載。近刊の共著に『百瀬文 口を寄せる Momose Aya: Interpreter』(美術出版社 、2023)。「プッチーニ『蝶々夫人』の批評的解体と、〈声〉の主体の回復 ─ノイマルクト劇場 & 市原佐都子/Q『Madama Butterfly』」にて第27回シアターアーツ賞佳作受賞。論文に「アメリカ国立公文書館所蔵写真にみる、接収住宅と「占領」の眼差し」(『COMPOST』vol.03、2022)。共著に『不確かな変化の中で 村川拓也 2005-2020』(林立騎編、KANKARA Inc.、2020)、富田大介編『身体感覚の旅──舞踊家レジーヌ・ショピノとパシフィックメルティングポット』(大阪大学出版会、2017)。