選択するコラボレーション 出会いの循環作用から考えるアートフェア 後編

選択するコラボレーション 出会いの循環作用から考えるアートフェア 後編

アートディレクター|金島隆弘
2022.03.18
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2020年初頭から爆発的な広がりを見せ、22年2月現在、未だ収束の糸口が見えてこない新型コロナウィルス感染症拡大状況。緊急事態宣言や蔓延防止措置を経験する中で、多少withコロナと言われる世界に慣れてきたとはいえ、多くのアート体験が少し遠いものになってしまったことは間違いない。

ACK(Art Collaboration Kyoto)はそんなコロナの状況が少し落ち着きを見せた2021年11月に京都で開催された。「新しい形のアートフェア」として開催前から注目されていた同フェアでは、「現代アートとコラボレーション」をテーマとして設定。3日間という短い会期の中でも、文字通り多くのコラボレーションの輪を広げ、地方の現代アートに特化したアートフェアとしては異例の盛況となった。

ACKとはどのようなアートフェアだったのか、またアートフェアはこのコロナ禍を経て、どのように様相を変えていくのだろうか。

記事の後編では+5チームの一員で、ACK特別プログラムの1つであるKyoto Nextのプログラムディレクターとして参加した、kumagusuku代表で美術家の矢津 吉隆(やづ よしたか)さんと共に、金島さんがチームと創意工夫を重ね、大成功に導いたACKを紐解きながら、これからのアートフェアのためのヒントと、アートと人の関わり方についても考えていく。

ACK会場写真Courtesy of ACK, 2021, photo by Nobutada Omote

京都|ACK 誰と組んで何をするか

――ACKに関わるまでの経緯を教えていただけますか?

金島:以前から、京都府はアートフェアの構想をお持ちで、色々試行錯誤されていたんです。京都ではARTISTS’ FAIR KYOTO【1】が以前から開催されていましたが、現代アート取引の場として、社会により広く浸透させるには限界があるという意識もあり、産業を更に活性化させるためにギャラリーが参加するフェアも実施したいと考えられていました。

京都府に伺うと、アートマーケットの活性化はもちろんですが、やはり公金を使うので、開催することが社会的にどのような意義があるのかというところも非常に重視されていました。そのひとつの視点が教育です。京都は東京と同じくらい美大があって、毎年多くの卒業生を輩出していますが、卒業すると多くの若者が京都を離れてしまいます。京都のアートマーケットがまだそこまで大きくなく、生きていくためには東京とか他の大都市に行ってしまう状況があって。美大を卒業した人たちが住み続けるためには、何かしらのマーケットの仕組みが必要なんじゃないかという意識があったようです。

もうひとつは観光の視点です。コロナ前は外国人観光客が京都に山ほど押しかけて、オーバーツーリズムと言われていた時期でしたが、低下する観光の質を改善したいという目的もあったようです。例えばバーゼルですが、極端に言えば、街の人たちが1週間で1年分稼ぐようなフェアなんですね。質の高い観光客に、ある時期に集中的に来て、観光してお金を使っていただく。観光と教育、それらのひとつのソリューションとしてアートフェアを考えられていたようです。


――金島さんご自身はどのような気持ちでACKに参加されたのでしょうか?

金島:実を言えば、アートフェアを開催するのは簡単ではありませんので、最初は難しいと思っていました。ただ京都府は開催を強く思われていて、CADAN(Contemporary Art Dealers Association Nippon)という現代アートのギャラリーが所属する協会にお話をされ、その際に、私の名前を出していただいたようでして。そして引き受けることになりましたが、やるなら今、自分が考えられるベストなチームを作りたいと考えて臨みました。また、自分がいちばん上に立って、全ての意思決定をすることは避けたかったので、ディレクターの一存で決めるのではなく、色々な人が関わって、それぞれの知恵を持ち寄って、そこから出てくる新しいことで何かを実現していく機会にしたかったんです。最終的な責任は私が持つのですが、参画いただくディレクターが私と横並びとなる共同ディレクター体制を採用しました【2】。


――なるほど。ACKは「コラボレーション」というのが、メインテーマとなっていますが、これはどのように生まれたのでしょうか。

金島:ACKにも出展いただいた現代アートのギャラリー「MISAKO & ROSEN」の方が、「コラボレーション」というキーワードを下さったんです。イギリスのロンドンにはCONDO【3】というアートウィークのようなプログラムがあって、それは現地のギャラリーが海外のギャラリーと組んで、現地のギャラリーの展示スペースで展覧会をするイベントです。共同ディレクターの中で、その考えをフェアに持ち込めないかという話になり、「コラボレーション」というキーワードが形になっていきました。ですから出展も1ブースに1ギャラリーではなくて、日本のギャラリーが海外のギャラリーと組んでブース出展する形にしましたが、組むとやはり企画性が出てきます。それがACKのギャラリーコラボレーションというセクションです。でもそれだけだと、単純なグローバルフェアになる危険性がありました。ACKはやはり京都でやる意味を考えないといけません。

Beyond Kyoto 宮島達男のコーナー
Courtesy of ACK, 2021, photo by Nobutada Omote

その流れでキョウトミーティングというセクションを設けて、京都にゆかりのあるアーティストの個展、またはグループ展というルールとしました。京都ならではのセクションのひとつができましたが、それだけだとギャラリーが扱うアーティストしか紹介できません。そこでもう一歩踏み込んで、京都にゆかりのあるアーティストを幅広く紹介したいと考え、それがBeyond KyotoとKyoto Nextという特別プログラムになります。これにより、世代を超えた京都のアーティストの作品を幅広くご覧いただくことができるようになりました。

このように、ギャラリーとのコラボレーションと、京都でのコラボレーションという視点でバランスをとりながらフェアを準備していった感じです。


――コラボレーションという観点でもかなり多視点で、本当に新しい形のアートフェアだったんですね。

金島:あと特殊だったのは、通常アートフェアは民間主導、ほぼ民間からの資金だけでやっていると思うのですが、ACKは京都府が主催に入って準備していました。行政が関わるプロジェクトの多くは非営利だと思うんですけど、アートフェアに行政が本格的に関わるというのは、日本でもたぶん京都だけだと思うんですよね。そういう意味で行政が民間とコラボレーションしている姿も印象的で、また、協賛いただいた多くの企業の方々も、どうアートと関われるかという視点をしっかりお持ちでした。こちらとしても、ただお金を出していただくというよりは、行政や企業と一緒に、アートでどんなチャレンジができるか、してみたいか、というところまでをテーマにして、それぞれができる関わり方で参画いただくようにしました。

ACK オープニングセレモニーの様子
Courtesy of ACK, 2021, photo by Nobutada Omote

――ACKの成功の最大の要因というのはまさに、そういう多くのコラボレーションだと思うのですが、色の違うもの同士を繋げていくことは、多分運営側としてはすごく大変だったのではと想像します。

金島:そうですね。コラボレーションと言葉で言うのは簡単ですが、実際には、我を通すだけでは進まないので、ある種の柔軟性、創意工夫、どこをどう調整するかというコミュニケーションの力がポイントになります。


矢津:大変だったんでしょうね。側から見ていて、すごいなと思っていました。今回ACKはそういったコラボレーションの意味でもそうですし、収益的にも、新たな関係づくりという観点でもそうですが、多くの側面での「成功」があったと思います。その観点で、金島さんが感じられた「成功」とは、具体的にどのようなものでしたか?


金島:ギャラリーが大切にされているお客様や、多くのコレクターの方々に足を運んでいただいたことでしょうか。あるギャラリーは、「私が思う素敵なコレクターの9割以上がお越しくださいました」と仰っていました。そういったお客様にしっかりお越しいただき、魅力的な作品を見つけて購入いただけたことが本当に良かった。とりあえず1回目ですから、ちゃんとフェアとしての形を成して、イベントが事故なく無事に終わればとシンプルに考えていたんですけど、スタッフの人たちも本当に頑張ってくれて、多くの売上をあげることができました。京都府が想定していた目標値も大きく超えることができましたし。

京都で現代アートは売れないという定説を覆して、これからは、京都では売れない、とは言わせなくできたかなと思っています(笑)。



矢津:覆しましたよね(笑)。今回はギャラリーが運営側に入っていたことも大きかったんじゃないですか。


金島:そうですね。基本アートフェアですと、ギャラリーはお客様になります。しかし今回はCADANやART OSAKAなどを主催するAPCAが主催側、つまりギャラリーの協会が主催に入っているので、多くの参加ギャラリーの皆さんも自分ごととして色々動いてくださいました。そこが普通のフェアとはちょっと違うところでしたね。展示も良いクオリティのものにしよう、フェアを成功させようと、みんなが同じ方向に向いて開催できたというのも成功の大きな要因だと思います。


――今までお話をお伺いしていると、金島さんご自身の秀でた能力は、誰かと誰かを繋いだり、アートから育まれる関係性を広げたり、繋いでしっかり場所を作るということがお得意なのかなと言う認識があるんですけど、ご自身ではその点どうお考えになられていますか?

金島:そうですね、いくら自分が正論を言って進めようとしても、うまくいかないことってたくさんあるなと思っていて。それって私が中国にいたときに身についたかなと思うんです。誰とどう組んで、何をするかで人生が大きく変わるんですよ、中国って。あの国はあらゆる面で大きくて、その分人も多いから、真面目に正しいことだけをしていれば良いってわけではないんです。仕事に貪欲で、ドライな部分があります。でも運よく良い人と、良い仕事の機会に恵まれると、うまくいったりするので、誰とどう組んで何をするかということを常に意識します。ACKではそれが良い形で機能したんだと思います。


――そうなんでしょうね。実際にKyoto Nextで展示のディレクションをされて、矢津さんはACKをどう感じられましたか?

矢津:アーティストって、フェアそのものに制作側として関われることってないんですよね。ギャラリーが自分の作品を持っていったりという形になりますから。アーティストも、自分から関わろうとしませんし、作品を預けてしまってそこで終わるっていうことも多いんです。でも今回はそうじゃなくて、アーティストがたくさん関われたフェアでしたし、彼らも自分ごとでしっかりACKに関わって、今後も関わりたいと思ったんじゃないかなと感じていました。


金島:私もその言葉が嬉しくて。アートフェアって、やっぱり作品が商品になってしまって、多くのアーティストにとっては、居心地の悪い空間になる可能性もあります。それが苦手な人も少なくないので、そこはちょっとチャレンジしたくて。もちろん商品としての作品は必要なんですけど、今回は行政にも主催に入ってもらっていましたから、それだけではないもの、少し実験的なことも入れられるだけ入れたいというのもありました。だからギリギリまで決められなかったことも結構あったんです。でも結果的に、フェアだけではない様々な実験とコラボレーションが詰まったイベントに見えましたとアーティストに言ってもらえたのがいちばん嬉しく感じます。


――京都という場所も良かったのかもしれないですね。

金島:そうですね。東京だとなかなか難しいと思いますね。京都は本当に広義でのアーティストが多くて。それは作品を制作するアーティストに関わらず、記録をするカメラマンや、壁を立てる設営の方々、デザイナーなど、あらゆる分野で腕のある人が京都には多くいると思います。その資源は貴重で、すぐに誰かが何かを作れてしまう。このモノづくりの資源というのは、京都の強さだなと感じました。クオリティも高いですし。


矢津:そうですね。そこにお金もついてきて、なかなか稀有なイベントだったのかなと思いましたね。


金島:東京や北京のフェアなどを通して、色々な経験をさせてもらいましたが、単なるフェアという形式は、時代的にも求められていないというか。求めている人もいるとは思うんですけど、限界をむかえているようにも見えてしまうんですよね。なるべくそういう感じにならないようにというか、みんなで関わって、それぞれの関わり方があって、それでちゃんと次のフェアの形になるような作り方ができないかとは思っていました。


矢津:金島さんは京都にこられて、自身のスペースも持たれて、ちょっと今までとは違う楽しみ方をされていると思うんですけど、今後はどういったことを考えられていますか?


金島:そうですね。今回ACKに携われたのも、ひとつの運命だったと思っています。今までアートフェアというシステムの中でやってきたことの集大成を、京都で実現できたことには感謝していて。アートフェア東京、アート北京、そしてACKに関わったことで、自分としてはアートフェアの仕事を始める前の気持ちに戻ってきたように感じています。フェアの仕事をする前は、ただアーティストと関わって面白いことがしたいと漠然と考えていたんですけれど、アートフェアを約10年経験してた立場から、自分がアーティストと何ができるんだろうということを今は考えています。まだ何も具体的なアイデアはないですが、京都で機会があればいいですし、なければ他にあるかもしれません。タイミング次第ですね。


矢津:金島さんはアーティストの思いを汲んで下さる方だと思うので、金島さんにしかできない関わり方があると思います。

Beyond Kyoto|染谷聡《Mishiki, Musubi》の展示風景
Courtesy of ACK, 2021, photo by Nobutada Omote

学び合う双方向のアート体験

――金島さんは、どういう人がもっとアート業界に増えたらいいなと思っておられますか?

金島:アートフェアをしていて意識していたのは、アート以外の分野のイベントの作り方がどうなっているか、気になって見ることでした。例えばモーターショーやギフトショーでも良いんですけれど、アートの分野に外野から関わるときは、アート以外の知識があった方が貢献できると思っていて。自分も最初は、日本のアートシーンが分からない中でも、分からないなりにできていたこともあったので、アートに深く関わっていなくても、興味のある人が業界に関わっていくと、アートはもっと広がっていくかなと思いますね。

逆の視点で言うと、美大を出てもアーティストになれない人も多いと思うんですが、美大での経験はなかなか得難い貴重なものだと思うので、アーティストになれなかったとしても、違うジャンルでその経験を積極的に活かしていくことができると思います。突然活かす機会が出てくるかもしれませんし。

アートの人じゃないから深く関われないとか、アートの人だからこれだけしかできないとか、そういう思いこみは瑣末なことだと思ってほしいです。実際アートフェアの分野は、アートのことを知らない人が、その裾野を広げていると思います。


――アートフェアに来る人たちについても伺いたいのですが、この10年くらいで、現代アートに興味を持つ人たち、特にビジネスパーソンが増えたと思います。純粋にアートが好きな人も多いと思いますが、投機的なアートの売買に興味を持ってフェアやギャラリーに通っている人も増えているのかなと。アートへの関わり方は様々ですし、それ自体は別に悪くはないのですが、アート業界側が望むコレクターの質のようなものは、今後変化していくのかもしれません。そういう観点ではどうでしょう、アートフェアにはもっとこういう人たちに来てほしい、増えてほしいというものがあれば。

金島:そうですね。実は私は今、河井寬次郎の研究をしているんですけれど、あの時代のコレクターとアーティストの関わりを見ると、お金はもちろんそうなんですけれど、知識や技術の交換があるんですよね。今はお金で全ての関係性が成り立ってしまう時代なのかもしれませんが、アーティストが持ち得ない知識をコレクターが提供するとか、お金だけでない交換も、もっと増えてほしいと思います。

例えばもう少し美術の歴史の勉強をしてみると、買い方や関わり方が変わるかもしれません。もちろん教養あるコレクターの方も既にたくさんいらっしゃいますが、お金で全てを解決して、何でもコントロールできるみたいなところが時代的に強くあるなと感じていて。アートの世界は昔から、いろいろな人が学びあって、支えあって、教えあう関係性がありますし、そういう関係性が生まれやすい世界だとも思っています。


――単純にお金ではなくて、うまく相互作用が与えられる購買関係があれば良いってことですね。金島さんは、今だからこそできるアートへの関わり方を模索していくとおっしゃっていましたが、漠然と今考えていらっしゃることとか、やってみたいなと思っていらっしゃることはありますか?

金島:コロナ前は、好きなこともあって海外によく行っていましたが、コロナ禍になってからは、国内にも目を向けるようになりました。改めて細かく見てみると、日本は面白いなと。今、地方では昔のようなステレオタイプじゃない芸術祭というかアートフェスティバルも増えています。私もやんばるアートフェスティバル【4】に関わっていますが、地方の新しい動きには興味があります。コロナも後押ししているかもしれませんが、今は大都市を介さずとも情報がフラットに入ってくるので、やんばるであっても世界と繋がれますし、例えば青森の山奥であっても繋がれるじゃないですか。だから都市から離れたところに行ってみたいという気持ちはあります。
場所は関係なく、面白いことを実際にやって広報してみると、コレクターもフラッと現地にきて、作品を購入されたりします。


矢津:芸術祭で?


金島:いや、芸術祭が販売するのではなく、芸術祭で観たという理由で。今回のやんばるでもあったんですよ、芸術祭に参加していた作家の高額の作品が展示期間中に売れるということが。あとアーティストに関連のあるものを置いておくと、買いたい人もいて。逆⁠に都市では買えないものが価値づけされているようにも思います。矢津さんたちの副産物産店とかも。


矢津:そうですね。すごい盛況です。亀岡で僕が関わっている霧の芸術祭とかもそうですし。


金島:そういう発見がこれからは面白く、また多様になっていくと思います。だからアートも大都市だけにある必要はないのかなって。漠然とですけれど。日本の色々な地方に行ってみると楽しくて、御朱印帳持って、神社仏閣を巡りながら地元の日本酒を買って、温泉に入った後に一杯。そういう流れの中に芸術祭があってもいいかなと。本来の日本の楽しさみたいなものを、アートと関わりながら再発見するというような。


――芸術祭を通したまちづくりみたいなところですか。

金島:そうですね。芸術祭に限定しているわけではありませんが、やっぱり日本には全国各地に豊かな資源がたくさん眠っていると思うので、そういうものとアートをうまく掛け合わせることができればなと。

そういったこれからの取り組みの中で、私はアーティストが主導しながら進めていくことがいちばん面白いと思っています。ディレクターやキュレーターが主導するのではなく、アーティストにその土地でやりたいことや面白いことを発見してもらい、自分はその制作を支えるというような関わり方です。それこそ大阪万博も岡本太郎がディレクターでしたが、そういう時代になってほしいなと。


矢津:若いアーティストが主導する芸術祭を見たいですよね。


金島:そうそうそう。何か変だったり、あくがあったり、個性が強かったりする方が面白くて。だから制作するものも、程よく、なんとなくでまとまって欲しくないですね。

Art Collaboration Kyoto(ACK)

注釈

【1】ARTISTS’ FAIR KYOTO
アーティスト自らが企画、運営、出品を手掛け、創作活動だけでなくマーケットづくりへとその活動の幅を拡げることを目的とし、文化の持続可能な発展の場を創造する新たなスタイルアートフェア(京都府のHPより引用)。

【2】ACKでは共同ディレクター体制が採用され、プログラムディレクターの金島さんをはじめ、以下の方々がディレクションに関わった。
・井上佳昭(Yoshiaki Inoue Gallery 代表)
・小山登美夫(小山登美夫ギャラリー 代表)
・田中 圭一(京都府文化スポーツ部 副部長)
・深井 厚志 (一般財団法人カルチャー・ヴィジョン・ジャパン)
・森裕一(MORI YU GALLERY 代表)
・山本裕子(ANOMALY ディレクター)

【3】CONDO

【4】やんばるアートフェスティバル

金島さんはエキシビション部門ディレクターとして関わっている。


INTERVIWEE|金島 隆弘(かねしま たかひろ)

東京画廊+BTAP、ART iTなどを経て2007年に横浜でFECを設立。現代美術や工芸の展覧会企画、交流事業のコーディネーション、アーティストの制作支援、東アジアの現代美術の調査研究などを手がける。2011年よりアートフェア東京エグゼクティブディレクター、2016年よりアート北京アートディレクター、2021年にはACKプログラムディレクターを歴任。担当した主な展覧会は、「平行的極東世界/Parallel Far East Worlds」(成都、2012)、「Asia Cruise:物体事件/Object Matters」(台北、2013)、「Object Matters:概念と素材をめぐる日本の現代表現」(多治見、2014)、「Find ASIA−横浜で出逢う、アジアの創造の担い手」(横浜、2014)、「KYOTOGRAPHIE 金氏徹平 Splash Factory」(京都、2019)、「やんばるアートフェスティバル」(沖縄北部、2017−2022)など。


INTERVIEWER|矢津  吉隆(やづ よしたか)

1980年大阪生まれ。京都市立芸術大学美術科彫刻専攻卒業。京都芸術大学専任講師。京都を拠点に美術家として活動。作家活動と並行してオルタナティブアートスペース「kumagusuku」のプロジェクトを開始し、瀬戸内国際芸術祭2013醤の郷+坂手港プロジェクトに参加。2017年からは美術家山田毅とアートの廃材を利活用するアートプロジェクト「副産物産店」を開始。主な展覧会に「青森EARTH 2016 根と路」青森県立美術館(2016)、「やんばるアートフェスティバル」沖縄(2019)、「亀岡霧の芸術祭」京都(2018~22)など。2022年からはビジネスパーソンを対象とした実践的アートワークショップ、「BASE ART CAMP」のプロジェクトディレクターを務める。
kumagusuku 副産物産店BASE ART CAMP


INTERVIEWER|桐 惇史(きり あつし)

ART360°プロジェクトマネージャー、+5 編集長。
1988年京都府生まれ。京都外国語大学英米語学科卒業後、学習塾の運営に携わりながら、海外ボランティアプログラムを有する、NPO法人のプロジェクトリードに従事。その後、ルーマニアでジャーナリズムを学び、帰国後はフリーランスのライターとして経験を積むかたわら、大手人材紹介会社でコンサルティング営業、管理職として組織マネジメントなどに携わる。現在は360°映像を通した展覧会のデジタルアーカイブ事業「ART360°」の推進に関わる。